2017年9月3日。ボクの推しメンが旅立った。
推しメンの名は"西野葵"
SAY-LAというアイドルグループの最年少であった。
彼女は良く言うと適当人間、悪く言っても適当人間。
脳内メーカーをやれば"適"と"当"しか出ないと思う。
だがひとまずステージに立つと彼女はいつも輝いていた。他を寄せ付けない圧倒的なオーラで。
しかし話すと本当に適当。ボクはそのギャップにやられたのかもしれない。
そのギャップが好きだった。
彼女の卒業発表は突然だった。
いつだって別れは突然である。
「あたしは一生アイドルだから~」
とへらへら笑いながら言っていたのも
もう聞くことは叶わない。
そのへらへら笑う顔が好きだった。
ボクは彼女が卒業してから時計の針を進めることが出来ない。
時を進めなければ彼女はボクの中で永遠に生き続けるのだから。
彼女は今何してるのだろうか。自分の道を進むことが出来ているのだろうか。
今でも彼女がふと頭に浮かぶ。
たまに思い出すということが彼女の2年間のアイドル活動への最大の賛辞なのかもしれない。
彼女と共有出来た僅かな時間を大切な思い出としてこれからも生きていきたい。
人生は長い旅路なのだから。
2017年9月3日。ボクの推しメンは旅立った。